3月12日に開催された自由民主党オートバイ議員連盟総会において、国土交通省高速道路課が二輪車ETCの車載器新規購入者を対象に1万5000円分の購入助成することを発表した。購入時の費用割引ではなく、同額分を無料通行ができるETCマイレージポイントとして付与する。

二輪車のETC車載器取り付けが進んでいないというユーザーや業界からの意見に配慮をした。

2014年夏頃の実施を目指し、対象は5万台。受付方法や期間などの詳細は未定。
準備が整い次第、各高速道路会社から詳細が発表される。

この発表に対して、自民党オートバイ議員連盟の逢沢一郎会長のコメント
「仮に助成が導入されても、まだ比較の上では四輪車のETCより割高。議連の立場からは、引き続きのお互いの努力が必要と申し上げたい。しかし、大きな前進であり、感謝したい」と述べられた。

今回は車載機の助成ではなく、同額分を無料通行ができるETCマイレージポイントとして付与すると
のこと。今夏からの実施を目指すそうです。

現在、高速道路走行可能な排気量125cc以上の二輪車は全国に350万台以上
あるそうで、そのうち車載器を取り付けている車両は約13%ということです。
四輪車の普及率が9割近くであることを考えると、まだまだといった感じですね。

そもそも、二輪用の車載器は本体価格が2万円から3万円(セットアップと取
付け料が別途1万円ほどかかる)と安くなったとはいえ、四輪用が5000円程
度で手に入ることを考えれば割高感があり、これが長らく普及の妨げの一
因になっていました。満を持しての今回の購入助成ですが、ライダーにと
っては間違いなく朗報と言えると思います。対象が5万台ということで、全
体からみれば小さな数かもしれませんが、これがきっかけとなり二輪車ETC
の普及に弾みがつけばと期待しています。